満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第10章 ふたりの朝日※《宇髄天元》
「ーーーで?お前はいつまでそこにいんだよ」
「…っ…だって…っ」
組み敷かれた2つの布団の上で、
宇髄は胡座をかいて、頬づえをつき、少し揶揄うようにじっと波奈を見つめる。
波奈は襖の前で、真っ赤な顔になり体を硬直させていた。
宿についてから、家主に一部屋をお願いしたら、波奈は急に大人しくなってしまった。
固まってんなー
と横目で波奈を見つつも、
宿の湯処に波奈を押し込んだ。
宇髄も湯浴みが終わり、布団でごろごろしてると、ようやく
波奈の湯浴みが終わったのか、襖を開けた瞬間、
床に足が張り付いてんのか?ぐらいにピタッと停止してしまった。
「波奈〜?」
宇髄は波奈の元へ行き、下を向いている波奈を覗き込む。