満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第10章 ふたりの朝日※《宇髄天元》
名残惜しく離れた口と口に、波奈の唾液と宇髄の唾液が混ざり合い、ツーと細く糸のように紡ぐ。
宇髄の赤い目は、波奈を捕らえて離さない。
「…なあ、朝まで一緒にいたい、波奈」
直球。子どものように悲しげにそんなふうに見つめられたら
波奈はもう逃げる術がない。
赤くなりながら、………コクンと小さく頷くと、
宇髄はパアアアと明るい笑顔を見せて よし! と声を出した。
「ド派手に楽しもう!!波奈!!」
「わああ?!離してください〜っ」
宇髄は波奈を担ぎ上げてくるくる回った。
ハハハ〜!と宇髄は笑いながら有頂天へと登っていく。
くらくらと目が回る波奈。
「何やってるんですかー!」
と胡蝶しのぶの怒声が響き渡り、その後は宇髄は胡蝶にしこたま怒られたのだった。
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