満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第10章 ふたりの朝日※《宇髄天元》
宇髄はそのまま波奈の顔を自身の唇へと近づけて、口付けを交わす。
口付けもだんだん甘く深く、熱っぽくなっていくのがわかる。
そのまま波奈の頬に触れていた両手は、後頭部と、背中へと回され、より波奈は宇髄の近くへと近づく。
ガタ、と波奈が座っている椅子が揺れる。
波奈の背中を抱きしめていた手は、だんだんと背中や腰、その下あたりをさわさわと触ってくる。
ビクっと逃げ越しになる波奈だが、宇髄は波奈を離さない。
口付けは舌を絡めとり深く深く、波奈に侵入してくる。
「…っは、…ふ、」
波奈はおずおずとそれをなんとか精一杯受け入れたりするが、そのたびに熱を帯びる身体が自分ではないみたいだ。
口付けのその先を求められていることは、なんとなく波奈はわかってはいる。
わかってはいるが、初心すぎてどうしたらいいかわからない。
この先を、飛び越えるのがとても怖いのだ。