満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第9章 雨音と君の音《宇髄天元》
「あは!音柱様、すっごく濡れてます」
「あ?」
「かがんでください…」
波奈が手ぬぐいの布を持って、宇髄の額へと手を伸ばしていた。
「あ、そゆことね」
宇髄はひょいっとかがむと、波奈は額と頬を布で拭う。波奈と宇髄が近くに寄り、パチンと目が合うと、
波奈は分かりやすく頬を染めた。
「…お、音柱様、髪を下ろすと別人のようです」
「なに?かっこよくてびっくり?」
「はい!すごくかっこいいです」
「そりゃどーも」
「あ、普段の格好もかっこよくて好きです!」
「…お前はド派手に恥ずかしいこと言うなー」
宇髄は少し照れて波奈を咎めるように見つめた。
ハっとして波奈は慌ててごめんなさいと謝った。
呆れさせてしまった…