満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第8章 小さな箱の中で《宇髄天元》
…
…
「…おい?!」
波奈は暖かくなって眠くなったのか、
宇髄の肩に顔を埋め、ポスンとその身を預け寝てしまった。
スースーという吐息が聞こえる。
「……」
よくこの状況で寝れるなーと呆れながら、宇髄は波奈が崩れてしまわぬよう、背中に手を回した。
華奢な身体が手のひらに伝わる。
華奢で、柔らかで、暖かく、女のいい匂いが鼻をくすぐる。
気を緩めると、また自身の下半身が膨張する。
「…勘弁してくれ」
波奈はそんなことを知ってか知らずか、
無防備な顔で夢の中である。
横をふと見やると、波奈の柔らかなほっぺたと、小ぶりの耳が目の前にある。
「……」
宇髄はたまらず、
波奈の耳にちゅ、と口付けをした。
波奈は起きない。