満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第8章 小さな箱の中で《宇髄天元》
「へくちっ!」
「寒いんじゃねーか」
「大丈夫です」
「お前が風邪引くとみんながこまんだよ」
隊士服を素早く脱ぎ、
波奈に被せてやる。
袖を切ってはいるが、波奈は隊士服にすっぽりと包まれた。
「…ありがとうございます。…あったかい…」
隊士服をぎゅっと抱きしめ、波奈はへへっと笑った。
は?
え?なにこいつ
派手に可愛い
波奈のその可愛い笑顔にズギュンと胸が高まる。
ーーーって俺は思春期のガキか!
こんな15の生娘に心をもっていかれるとは、
修行が足りないことか。
ここから出たら滝修行だ…
と自制する。