満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第7章 しんぱいごと※《煉獄杏寿郎》
波奈の首筋から胸にかけて、何度も付けた印を見た。
首から鎖骨は、杏寿郎が付けた赤い印がびっしりと付いている。
「…鎖骨が見える服は着れないなあ」
「…っもうっ…っ」
波奈は顔を赤らめて、少し怒っているような顔をする。
涙目の目は、杏寿郎を咎めるような目をした。
杏寿郎はその顔にゾク、としながら、
波奈の足の間に割り入る。
「…っ!」
波奈は慌てて、スカートがめくれないように手で押さえた。
が、杏寿郎はスル、とうち太ももを押さえつけ、波奈の足を開脚させた。
ひゃ、!と波奈は突然のことで声が漏れた。
波奈が履いてるチェックのミニスカートからは、
スラリと細くて白い足が伸びている。
つま先はショート丈の靴下が脱げそうになっていた。
スカート短くないか?!
と、デートの待ち合わせのときに、波奈が履いてきたこのスカートを目にしたときは思わず口に出しそうだった。
杏寿郎さん!と柔らかな笑顔でひらひらと手を振る波奈。
膝上の、タイトめなチェックのスカートからは、
波奈のスラッとした足が出ており、
道ゆく人は波奈のその可愛らしい顔と、全身をチラチラ見ている気がする。
波奈はまったく気にしていないみたいだが、
階段を登るときは波奈の後ろに周り、後ろを警戒したし、
椅子に座るときは太ももの奥が見えないように上着をかけてやったりと、なかなか気を使ったのを思い出した。
あの子可愛い 足がたまらん
と聞こえてきたときは、思わずギロ、と下衆な男たちを睨んでしまったし、もうとにかく、杏寿郎は、このスカートにほとほと疲れてしまったのである。