満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第7章 しんぱいごと※《煉獄杏寿郎》
しゅんと波奈は項垂れた。
長い沈黙が続く。
ハーーと杏寿郎はため息をついた。
「波奈、俺は君に、束縛はあまりしたくないんだ」
「…はい…」
「君はまだ21で若く、いろんな出会いがある。
君の視野を狭めたりはしたくない」
「…」
「…しかし、君は自分では気づいてないがすごく魅力的で、男はそんな君に、すきあらばと寄ってくる」
「…そんなこと…」
「俺は君の恋人であるから、それがとても心配なんだ…」
「……ごめんなさい…。正直に最初に言えば良かったです…」
罪悪感で泣き出しそうな波奈に、杏寿郎は波奈をギュッと抱きしめた。
「ほんとうにごめんなさい!許してください!」
「ハハっ!それはどうしようか?」
「許して…?」
「ん?」
「何でもしますから…」
波奈は、もう泣き出しそうな声で、杏寿郎の背中に手を回した。