満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第6章 2回目の情事※《煉獄杏寿郎》
そんな素直に言う波奈に、杏寿郎はギュン!っと胸を鷲掴みにされたようだった。
「…それはよかった」
波奈は杏寿郎の手首をパシっと掴む。
「…どうした?」
波奈は、真っ赤な顔で、もじもじと何か言いたげだ。
「ん?」
「…きょ……も」
「?」
「…きょ、杏寿郎さんも…
…気持ちよくなって欲しいです」
波奈はもう杏寿郎の顔を見れずに俯きながら小さな声で言った。
杏寿郎は、そのようなことを言われるとは思っておらず、ドっと心臓が鼓動した。
そして、自分の手首を掴んでいた波奈の手をほどき、波奈の両手首を波奈の顔の横へと押さえつけた。
びくっとした波奈の目は、杏寿郎の目をとらえる。
杏寿郎はフーーとため息のような息をついた。
「ーーーーきょ、」
「ーーーできるだけ優しくする」
「っ…は、はい…」
グッと何かのスイッチが入ったような杏寿郎を見て、波奈は小さく返事することしかできなかった。