満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第6章 2回目の情事※《煉獄杏寿郎》
(あ。服着てる…)
波奈がお風呂を終えて、そろっとリビングに戻ると、杏寿郎はTシャツを着てソファーで本を読んでいた。
服を着ているのにほっとした波奈は、杏寿郎の元に近づく。
「杏寿郎さん」
「終わったか?」
杏寿郎は本から視線を上げてにこっと答えた。
「はい。ーーーあれ?杏寿郎さん髪の毛乾かしてない?」
「ん?ああ。自然と乾くだろ」
「だめですよ!ちゃんと乾かさないと…」
そう言って波奈は洗面所からドライヤーを取ってきて、杏寿郎の髪を乾かした。
「へへ。実は杏寿郎さんの髪の毛乾かしてみたかったんです」
「む?そうなのか。それではよろしく頼む」
目を閉じて腕を組みながら、髪の毛をされるがままに、大人しくしている。
波奈はサラサラと、杏寿郎の髪を触った。
ブオーーというドライヤーの音が響く。
波奈はその柔らかな髪を愛おしく乾かしていく。
「なんかワンちゃんみたい…」
ぼそっと言った言葉はドライヤーの後で杏寿郎には届いてないみたいだ。
「はい!終わりました!」
「ありがとう!!」
2人は顔を見合わせて笑った。