満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第1章 おかえりなさい※《煉獄杏寿郎》
。
「んっ…」
先程の激しいキスとは違い、ねっとりと、ゆっくりと、舌を絡ませていく。
口と口とが離れれば、舌と舌を唾液が紡ぐ。
「……今、冷たい手ぬぐいを持ってきますね」
ゆっくりと起きあがり、布団を抜け出そうと、
自分の着物の行方を探す。
「まだ必要ない」
と杏寿郎は波奈を後ろから抱き止めた。
「えっ…?杏寿郎さん?」
波奈が不思議そうに声をかけると、
ストン、といとも簡単に、杏寿郎に背を向ける形で布団へと押し倒された。
そのまま杏寿郎は、少し乱れた波奈のうなじの上の髪をめくり、首からうなじにかけて舌を這わした。
「…っんんっ…!!杏寿郎さんっ?!」
波奈はくすぐったいようなぞくぞくとした感覚にびっくりして、あわてて後ろを振り向き杏寿郎の顔を見るが、
杏寿郎はうなじから耳へと舌を這わしていった。
「あっだめえ…」
耳は弱い。耳に舌を這わされると、波奈はいつもへにゃへにゃになってしまうのだ。
それを知っての上で、杏寿郎は波奈が起き上がれないように少し頭を押さえつけながら、耳の中へ舌を侵入させた。
くちゃくちゃと言う音が鼓膜にひびき、ゾクリという感覚が走る。
杏寿郎は舌で耳を犯しながら、両手で波奈の身体を撫でる。
腕、肩、背中、尻となん往復もタッチを繰り返す。
「んんっ、…はあっ…!」
その度ピクピクと反応をして、
その反応がまた杏寿郎の情欲を掻き乱すのだった。