第6章 この後は?
へたり込んだ私の腕を掴み、
笑いながら立たせてくれた浩二君。
…どうするの?
今から、どうなるの?
二人きりやし…耳…噛まれたし…。
浩二君から目が離せなくなっていた。
「んで?そっから何するん?
…起こしたけど、やっぱり押し倒す?」
…!!!
ドアにもたれかかって、翔太君が立っていた。
「ひゃあぁぁぁ~~。」
私は、鞄を手にして、一目散に飛び出した。
無理!!無理!!
恥ずかしすぎる!!
見られてた!!どこから~??
って言うか、ドア開いてたんや!!
山口さん!!閉めて帰ってよ~~!!
部室に浩二君と翔太君を
残してきたけど、もういいわ。
どうせ、今、二人を目の前に
普通にしゃべれるわけがないんやし!!
明日…明日の打ち合わせは…どうしよう。
って言うか、明日どんな顔して浩二君に
会えばいいんよ~…。
…告白…し損ねた…。
浩二君のバカ…。
…でも…もう…大好き…。