第7章 二人の会話。
…うわ…やっぱり、面倒な奴…。
はよ、俺のもんにしなあかんな。
そうなった所で、見張っとかなあかんやろなぁ。
モヤモヤと考えている俺の横で、
「よっしゃ~。まだまだやるで~。」
なんや前に、がっつく気ないゆうてたけど…
がっつく気満々やな…お前。
窓の外には、綺麗な夕日が見えていた。
…明日の予定…後で
凛にメールしとかなな…。
また俺も一緒に夢に入ったろ。
んで、凛がお化けにキャーキャー
言うてんの見てからかったろ…。
可愛いんやろなぁ…。
「…浩二、顔緩んでる。
どうせ、凛ちゃんの事考えてたんやな。」
「悪いか。お前おらんかったら、
あのまま押し倒してたっちゅうねん。」
「う…羨まし~。」
明日は、約束の土曜日。
五歳の依頼者。遊園地のお化け屋敷。
凛の可愛い姿を見たいと思う
下心のせいで…。
…まさか、俺まであんな事に
巻き込まれる事になろうとは…。 (後編へ続く)