第3章 元彼。
「浩二君は?ゲーム好きなん?」
最後の荷物をかばんに詰め込んで、
私は、浩二君に問いかけた。
「なぁ…元彼って、どんな奴やったん?」
…さっきまで大笑いしていたとは思えない程
落ち着いたテンションで聞いてきたから…
ビックリ…した。
えっ?
…何?その突然の真顔…。
真面目に聞いてんの?
思わず…私も真面目に答えていた。
「…んと、中三から、高一の途中まで
付き合ってたんやけど、振られちゃって…。」
「学校が違うと、生活パターンとか分からんく
なるやん?なんかすれ違ってきて…。」
あれ??…何で私…好きな人に、
失恋話を語ってる訳…?
何となく恥ずかしくなってきて、
「そんな事まで聞いてないって?
まぁ私みたいに、普通の人やったわ。」
そう言って、浩二君を見た。