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夢繰り屋 凛 第七章 『前編』

第3章 元彼。


「浩二君は?ゲーム好きなん?」

最後の荷物をかばんに詰め込んで、
私は、浩二君に問いかけた。

「なぁ…元彼って、どんな奴やったん?」

…さっきまで大笑いしていたとは思えない程
落ち着いたテンションで聞いてきたから…
ビックリ…した。

えっ?
…何?その突然の真顔…。
真面目に聞いてんの?

思わず…私も真面目に答えていた。

「…んと、中三から、高一の途中まで
 付き合ってたんやけど、振られちゃって…。」

「学校が違うと、生活パターンとか分からんく
 なるやん?なんかすれ違ってきて…。」

あれ??…何で私…好きな人に、
失恋話を語ってる訳…?

何となく恥ずかしくなってきて、

「そんな事まで聞いてないって?
 まぁ私みたいに、普通の人やったわ。」

そう言って、浩二君を見た。
 


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