• テキストサイズ

夢繰り屋 凛 第七章 『前編』

第3章 元彼。


浩二君は、お腹痛いと笑いながら、
いつもの窓際の机にもたれかかった。

「ほんで、怖いのに何でバイオハザード
 やってんねん。お前は…アハハ。」

「私が出来る訳ないでしょが!!
 怖すぎて、先に進まれへんのに!!」

ほら!!
お化け怖いなんか、絶対笑われると思ってたわ!!

「はぁ?ほんなら、誰がやってたん?」

半笑い状態の浩二君…。
もう笑っとき…と諦めて、
私は、帰り支度をしながら、

「元彼が、バイオハザードやってたんやもん。
 雨の日とか、外行かれへんかった時に
 彼の部屋でゲームしたりして過ごしてたから。」

…口にしたら、ちょっと元彼の事を
思い出していた。
そういや、結構ゲーマーやったよなぁ。

「元彼は、ゲーム上手やったねん。
 私は、あの画面の動きについていかれへんくて、
 自分がどこ向いてるんか分からんくなんねん。」

「ゾンビが来てるのは見えてるんやけど、
 パニックで、コントローラーいじってる内に
 ゾンビを見失って、いつの間にかやられてるって
 パターン。」

そうそう、ほんまに笑ってしまうくらいの
ゲーム音痴の私。

フフッ…と思いだし笑いをしていた。
/ 10ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp