第1章 散る光の下の熱※/ジン
「……んだよこれ」
浴衣の前から手が差し込まれたけど、その手が止まる。
『何って……スポーツブラだけど……』
「あ?」
『浴衣って薄いからいつものだと透けちゃうから……本当は専用のあるんだけどほとんど使わないし……』
「……」
そう言うとグッと上へ捲られる。そして先端をキュッと摘まれた。
「崩さねえ方がいいだろ」
漏れそうになる声を抑えながら小さく頷いた。たしかに、ここで着付けを崩してしまったら帰る時に困る。
片方の胸と首筋と耳だけ。刺激されてるのはそれだけなのに、下はもう濡れてる。それを察したのか、浴衣の裾を開いて下着に手が当たった。
「……濡らしすぎじゃねえか」
『っ、あ……だって……』
「見られること想像して興奮したか?」
『ひっ……あ、う……』
下着をずらして指が入れられる。あっさりと2本飲み込んで抑えきれない声が出る。
「聞こえるぞ」
そんなこと言いながらも指でナカを擦られて、身体がビクビクと震える。
『あ、だめ……イっちゃう……』
ジンの浴衣をギュッと掴む。指の動きが早くなっていって、ビクンっと腰が揺れた。
『う、あ……』
イく瞬間の声はどうにか噛み殺したけど、脱力してから漏れる声は抑えられなかった。まだ花火続いてるんだなぁ……なんて頭の隅で考える。
「……チッ」
『え……?』
ジンの指が抜かれて、少し遅れて舌打ちが聞こえた。不思議に思って顔を上げる。
『……どうしたの?』
「……ゴム、持ってねえ」
もう何回も抱かれているけど、ジンがゴムを付けずにしたことはない。でも、ここまできて我慢できないのはジンだけじゃない。
『……いいよ?』
「何言って……」
『今日安全日……だから』
「……駄目だ。帰るぞ」
『お願い……ここまでされて、もう我慢できない』
ジンは大きく息を吐いた。呆れられたかな……それとも引いた?
「……後悔すんなよ」
片脚を持ち上げられて下着をずらされる。入口にジンのモノが当たって、いろんな気持ちが入り交じってジンの首に腕を回した。
「本当に、いいんだな」
『……うん』
ジンのキスが落ちてくる。それを受け止めていると、ジンのモノがナカに入ってくる。
「っ……」
『ん、あ……すご……』
感じたことのないダイレクトな感触に自分のナカがギュッと締まった。