第1章 散る光の下の熱※/ジン
「あんまり煽んなよ……っ!」
『んんっ……!』
まだ入れたばかりなのに、最初から激しすぎて頭の奥がチカチカする。
『あ、まって、おく……』
「……声、聞かれるぞ」
『むり……とまんない……っ!』
「ったく……」
今ならまだ花火の音が聞こえるから、ギリギリ大丈夫かも……?なんて考える間もなく、また深いキス。舌を絡めるのも必死で、でも教え込まれているおかげで、考えずとも貪るようなキスを交わす。
『んんっ……!!』
一際大きく奥を突かれてイった。ビクビクと身体が震える。
「……もう少し付き合え」
何度も頷いて唇を噛む。もう立っているのがやっとで、ジンの首に回した腕にも力が入ってない。
『ね、キス、したい……っ』
「……ああ」
何度目かわからないキスを貪りながら、早くなっていく抽挿。ジンももうすぐイきそうなんだな……。
「っ、あ……」
『ん、ああっ!』
ジンがイくと同時に私もイった。ナカに熱いものが放たれるのを感じて、今まで感じたことのない思いが膨らんでいく。
「……大丈夫か」
『ん……』
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あの場でナカのものを掻き出すわけにもいかず、そのままできる限り身だしなみを整えて帰路についた。花火は知らないうちに終わっていたらしい。
私たちの様子は傍から見れば異様だろう。汗びっしょりだし、たぶん私の歩き方も変だと思う。わかる人にはわかるかも……。
『来年はちゃんと花火見ようね』
「……もう人混みはごめんだ」
『そうだよね……』
いろいろ言いながらも付き合ってくれたし、来年は我慢するか……。
「……家から見りゃいいだろ」
『何言ってるの?ジンの家も私の家も花火見えないよ?』
「そろそろ……引っ越そうかと思ってな」
『そうなの?じゃあ部屋決めたら教えてね』
「それなんだが……」
『ん?何?』
「一緒……に住むか?」
『……え?』
「チッ……嫌ならいい」
『嫌じゃない嫌じゃない!いいの?!』
ドキドキするけどさっきとは違う。どうしようもないくらい嬉しい。
『じゃあ一緒に部屋選ぼうね』
「ああ……それと」
『?』
「さっきの……もしものことがあったら、責任は取る」
『さっきのって……え?』
「うるせえ、もう言わせんな馬鹿」
『やばい、幸せすぎる……』
「……変な顔してんじゃねえよ」