第1章 散る光の下の熱※/ジン
さっきのって、そういうことだと思っていいんだよね……?緩みすぎる顔が抑えられないし、熱くて堪らない。
「……ちゃんと体重増やせよ」
『それだけ意味がわかんないんだけど』
「……俺がどれだけ抑えてやってるか知らねえだろ」
『えっ……もしかして満足できてない、の?』
ほんの少し前まであんなに幸せだったのに、急に落とされた気がしてすごいへこむ。
「……満足してないわけじゃねえ」
『何その言い方……駄目なところあるなら言ってよ』
「本気でやったら、お前壊れちまいそうだしな」
『は?』
「体も細いし、体力もそんなにねえし、こっちに付き合わせたら次の日何もできねえぞ」
『えっ……え?』
そんなに?今まで動けなくなるほどまで抱かれたことはないけど、え、そんなにすごいの?
『……ちょっと興味あるかも』
「言ったな?」
『えっ、いや違う!独り言!』
「普通に聞こえてるし、いい機会だろ?」
いつの間にかジンの部屋の前に着いてる。これは逃げれないな?
『し、シャワー浴びてからにしよ?』
「なんだ、抱かれる気はあるのか」
『なっ……ジンが行く時そう言ったじゃない!』
ニヤッと笑ったジンを叩いた。
浴衣を預かって、ジンがシャワーを浴びてる間にシワにならないように片づける。やばい、初めての時並に緊張してる。
ジンがシャワーを終えてすぐ、入れ替わりで入ってどうにか心を落ち着かせる。でも、落ち着こうとすればするほど心臓の音がうるさくなっていく。これは……覚悟を決めねば。
出てすぐ、ベッドに押し倒された。
「明日も休みだよな?」
『い、一応……?』
「なら動けなくても問題ねえな」
『……お、お手柔らかに』
本当に今まで手加減してくれてたんだなぁ……なんて思ってたのは最初のうちだけ。もう本当になんと言うか、獣のような……何回か意識が飛んだ気がしたけど、すぐに引き戻されて、イキすぎて苦しいなんて思ったことなかった。
翌朝、全身に走る痛みと気だるさに何もできなかったのは言うまでもない。本気で体重と体力つけないとまずいな……。
『もうしばらくしない……』
「言ってろ」
隣に寝ているジンが鼻で笑う。
『でも……大好き……』
「……知ってる」
『ずっと一緒にいてね』
「……一生離してやらねえよ」
そっと触れるだけのキスが落とされた。