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【東リベR18】〜actress 梵天〜

第1章 Mistake


「か、監督…あのっ」

女優スマイルにも限界がある、口角が引き攣って上手く笑えてる気がしない

「わかってるよね?ちゃんがい〜〜〜〜っぱいご奉仕出来るならこのままちゃんを起用するからさ!!」

酒臭い…
キモチワルイ
最悪すぎる、身の毛がよだつ

「あの、、先にシャワー浴びてきますね…」

とにかく逃げ出したい一心で私はデブハゲから離れた
背後から焦らすね〜なんて気持ち悪い声が聞こえるのを無視して鞄を持ったまま浴室に逃げ込む
本当に嫌だ…動悸がしてきた…



「あれ、服着たまま?俺が脱がしてあげるよ」

いつの間にか背後に立っていたデブハゲはヤル気満々で全裸だ

「ひっ…⁉︎」

思わず情けない声が出た、背後から尻を掴み上げスカートを捲られていく

「やめて‼︎」

ガンッ 

鈍い音が響く

咄嗟に側にあったシャワーヘッドで頭を殴りつけてしまった…

これはヤバい…

「ぅぐ…いってぇな…クソ婆」

その瞬間
私の中で張り詰めていた糸が切れた

ガンッ ガンッ グシャっ 






……………………………………






「はぁ…っ…はっ…あっ…ぅ…」


終わった


白で統一されたバスルームは一面血の海
お気に入りのPRADAのバッグも血でベッタリと濡れていた

私の白く細い腕には汚らしい返り血が飛び、黒いタイトワンピも濡れているけど色はわからない

覚束ない足取りでバスルームを出ると床には赤い足跡が着いてくる

冷たい床に膝を着いてベットに顔を埋めた



「なんでこんな事に……」


ヴゥー ヴゥー


サイドボードに置いてある私の物ではないスマホからバイブ音が鳴り響く

それが警告音みたいで、私、人を殺してしまったんだ。って自覚させられるようだった。


暫く突っ伏して目を閉じた  

何も考えたく無い、怖い。




ガチャ…



徐に扉が空いた音がした、気がする。

扉から人が入ってくる、足音を確認するも私はそのまま目を閉じていた。


「警察呼んで…」

小さく呟いた

きっとマネージャーがなんらかの理由をつけて鍵を開けてもらったんだ

血痕が付着した足跡を見て絶句してる…

だってさっきから何も言わない。









「ンなもん呼ぶ必要ねーよ」


え…



私がよく知る声じゃない
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