第1章 Mistake
「待って下さい!僕も一緒に部屋に行きますから!」
押された階層に到着し、エレベーターが開いた。
私は無理矢理押し出されると扉が閉まり、マネージャーは閉まるエレベーターのボタンを隠しながら焦った口調で額に冷汗をかいていた
「一緒にって??私が無理矢理ヤられてる所を見たいの?それとも演技で済ませと?ハメ撮りでもする気?」
私の怒りは頂点に達していた
「違うんです!実は来シーズンから始まる映画の撮影で…さんが降板させられるかもしれなくて…それで社長がっ」「もういい大体わかった」
あの噂は本当だったんだ…あの女が私の脅威になるなんて…
ずっとわかってた事なのに目を逸らし続けてた
永遠に頂点に君臨し続ける事は不可能に近い。
三十路に入ってから少しづつ私の仕事は若い女優達に回されていた
最近の仕事は毎月の雑誌モデルに最近になってまたグラビアで脱がされたり、この歳になるとドラマの主役もなかなか回ってこなくて…メインキャストのライバルで不倫人妻役だったりとか…
それでも自分の美しさには自信があって…結局どいつもこいつも若い女が好きだ
消費されて搾取される運命には変わりない
「さんの気持ちを一番大切にしたいと思ってます…僕が適当に盛り上げてガンガン飲ませてすぐ潰しますから!安心して下さい!」
そんな上手くいく事ってある?
でも今は目の前の男が頼みの綱だ…
「わかったらからもういいわ、早く案内して」
何をわかったから、何がもういいなんだ
私がずっと真っ当に歩んできた道が…汚されるかもしれないのに
部屋の前に着くと、ノックをした。
暫くして扉が開くと、あぁ、来シーズンの映画の監督ってこの汚しいデブハゲオヤジね…
モデルから女優から食い荒らしてるって有名だったわ…
目眩がしてきた…
「ちゃん!待ってたよー!相変わらずスタイルも良くて美人だねー!あっ!オマエここまででいいから!」
「あっ!ちょっと…!」
無情にも扉は閉まりマネージャーは締め出されてしまった
これはマズイ…
デブハゲは私の背後に伸ばした汚らしい手で尻を撫でながらベッドへ誘導していく
今日はタイトワンピースで尚且つTバックで最悪だ