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【東リベR18】〜actress 梵天〜

第3章 What's Happening⁉︎



「あ、ありがとうございます…」

「チッ…」

盛大に舌打ちをした三途さんはすぐにエレベーターに乗った。
あの人と一緒にいると少しの時間でも疲れてしまう…
出来る事なら距離を置きたい…


同じ雑居ビルの中、用意された部屋に入ると
そこは最高級デザイナーズマンションの一室のようだった…

「なんで!?」

目の前に広がるのは私の家に置いてあった筈の家具…テーブルにソファーにドレッサーも…

勝手に引越しされてる…

床に大量に置いてある段ボールを開けると愛用の食器やドライヤー、タオル…全てが詰まっていた

はぁ…
とりあえず部屋の扉を全部開けてみる。

「えっ」

私の大好きなハイブランド達の箱や紙袋が大量に置いてあった…PRADAにCHANELに…
中身は洋服からバッグ…靴にアクセサリーまで…
HERMESのバーキンは4つも…

これ…全部でいくらするんだろう…

ご丁寧に下着まで用意されてるけど何故かどれもキワドイ…透けてるかTバックか…極端に布の面積が少なすぎる…
ブラについては私のサイズだ…そんな事は公表した覚えは無い…


「あった!!」

蘭さんに返して貰えなかったバッグ…
中をどれだけ探してもスマホも財布もスケジュール帳も、大事な物だけがなくなっていた…

はぁ…
もう…


とりあえずシャワー浴びよ…


………………………………………………………



用意されていたバスローブを羽織って髪を乾かしていく

その時、
閉めていた筈の扉が開いていくのを鏡越しで確認した…


「え!?なっ!?」

あまりに驚きすぎてドライヤーを床に落として振り向くとそこには蘭さんが立っていた。


「あはっ…びっくりしたー?」

蘭さんは何事も無かったかの様にドライヤーを拾うと、私の髪を乾かしていく

髪を乾かしてくれるのは素直に嬉しいけど、それよりも聞きたい事が山ほどあった

「あ、あの、どうやって入ってきたんですか…?」

「玄関からに決まってんじゃん」

「…玄関のドアを壊して入ってきたとか?」

「三途じゃねーんだから、俺は行儀良く合鍵使うタイプな?」

ハハッなんて楽しそうに話す蘭さん…

「…なんで持ってるんですか?」

「そりゃ、ちゃんの恋人でもありマネージャーだし♡」

いつから恋人になったんだろう、マネージャーにも…
 
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