第26章 勧誘は彼女の笑顔と共に
「・・・・・・」
「俺は、最初お前に俺のために生きろと言った。あれは、お前をこの世に引き止めるために言ったよーなもんだ。もちろん、お前を気に入ってたのに変わりはない。だけど、ユウのこととかあって、それでもめげないお前を見てたら、俺はお前とこれからも一緒にいたいと思った。
・・・・俺は今、白ひげの船に乗ってる。この海で最強の男の船に。海賊になるっていうことは、お前の命を危険に晒しちまうこともある。もちろん、俺は全力でお前を守る。必ず。
だから・・・・・俺と一緒に、海へ出ねぇか?」
そう問いかけるエースは炎のような熱視線をユキに浴びせた。これ以上ないくらいの誘い文句に、ユキは目を逸らせずにいた。
「・・・・・エース・・私は」