第23章 弟の本心
「ああ。流石に自分の体を見ておかしいと思ったんだろ。いきなり大人になってて、目の前には子供の俺が居るのに。
・・・・それに、あいつ、全く成長してないんだ。もう成長は終わったみたいに、身長もそれ以上のびてない。まぁ、未来から来てんだから当たり前かもしれないが、いつの時代から来たかわからないからいつまでの成長が止まっているかもわからない。
だけど、ユキの外見的に25、6だろう。あいつはもともと童顔だから、詐欺っぽいが年代はそのくらいだ。きっとこのあと7年間に、何かが起きるのは確かだ。
そして一体未来で何が起きたのか、ユキはなんで過去に戻ってきたのか、なんで未来に戻れなかったのか・・・・・」
続けるユウは、ここからは憶測だが、と続ける。
「ユキが制限時間を過ぎても未来に戻れなかった原因。きっと、ユキが何かを変えようとしたんだと思うんだ。その時、ユキはある禁忌に触れた。
いつも言ってた、過去を変えることは時の法に触れる。もしそうなってしまえば、ユキキは時の流れに攫われる。
・・・・・つまり、俺が思うに、ユキはその時すでに、過去を変えてやがったんだ!!!その時の法を犯しちまった後だったんだ。
きっと、その代償として記憶を奪われ、寿命もっ!!!」
「!?ちょ、待て、寿命って?!」
「・・・・・もし、過去を変えたらどうなるのか、説明されたことがある。
『過去を変え、未来が大きく変わると、その大きさに合わせて代償がつく。1番大きな代償は、寿命。きっと、してはいけないことをしてしまえば、その代わりに私の存在はなくなる』
そう、言ってたんだ。」
エースは唖然とした。そこまで大きな話だと思っていなかったからだ。