• テキストサイズ

Time to Time ーAS・Lー

第7章 火傷


火傷、してるだろぃ

そう言ったマルコにその少年がぎくりと固まるのが、エースからでもわかった。なんだ?と不思議に思い首を傾げるエースに、先程の拒否の理由をナースが耳打ちしてくる。

「あの子、最初脱がされそうになってあんなに抵抗してたのよ」

「はぁ?」

別に全裸になれと言われてる訳でもあるまいし、何を拒否する理由がある。さらにエースは頭を傾げた。

「・・・・はぁ。さっきも言ったが、俺は医者だぃ。お前がなんのためにそんな格好してるか知らねぇが、さすがにわかる。」

「ッ!・・・・」

マルコがため息をつきながら言うと、少年がチラリとこちら、と言うよりはエースを見た。が、すぐにその視線は逸らされる。

その視線の意味がわかったマルコは、スクっと立ち上がり、シャーーッとベットの周りのカーテンを閉め、完全に視覚を遮った。

「・・・・?なんで閉めんだ?マルコ」

ますます意味がわからない、と言う風に素直な質問をぶつけた。

「いいから、開けんなよぃ。治療の邪魔だぃ」

ぶっきらぼうにそう言うマルコに、なんなんだとは思うが特に気を悪くする様子もなく、エースはその辺りのベットに腰掛け大人しく治療を待つことにした。
/ 217ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp