第39章 　着せ替え人形

「そう・・・悪かったわ、ユキ。勘違いしていたみたい」

「いえ・・・私も、ご期待に添えなくてごめんなさい」

「いいのよ」

「けど・・・エースがどんな感じで女性を抱くのか、知りたがってたんでしょう？・・・私では役不足ですね」

すみません、と小さくなるユキに、小動物を見ているような気分になってきたナース。

「大丈夫よ、きっとそのうち、分かるから」

ね？と周囲にいるナースに茶目っけたっぷりに視線を配る。

「？」

意味がわかっていないユキに、楽しみねぇと口々に言うナース。

「ユキ、もしエース隊長と何かあったら、私たちのところに来なさいね？」

「？？？？はい・・・」

よくわからない約束をさせられ、ユキは首を傾げながらも頷いた。