第39章 着せ替え人形
「・・・・ところで、なんでエースのために着飾るんですか?」
「「「「!?」」」」
バッとユキの発言に振り返るナースたち。何か言おうとその口を開けるナースは、他のナースたちと集まりヒソヒソと会話する。
「ちょ、どういうこと?ここまで大事にされて、彼女の意識なし!?」
「財布まで渡すのよっ!?」
「まだそういう関係じゃないってこと!?」
「いや、単純に鈍感なだけってことも・・・」
「「「それよっ!!!!」」」
「・・・・エース隊長・・・・」
生暖かい視線を向けられるユキは、居心地の悪さを覚える。
「ま、まぁユキ?さっきも言ったけど、女は着飾ってなんぼ。だから受け取りなさい。エース隊長からのプレゼントってことで、ね?」
「・・・・はい!」
まだ遠慮はあるが、にっこりと笑顔で頷いた。その大量の紙袋を白ひげの船によろしく、と言って次の店を目指すナースたちを追いかける。