第38章 綺麗なお姉様
・・・・・何もなけりゃいいけど
そう願いながら、ナースに囲まれもみくちゃにされてるユキの背を見つめる。
「・・・・過保護になりすぎだ、エース。ユキちゃんは自分でなんでもできるだろ」
ばしっとエースの背を叩くサッチ。
「・・・・・あいつ、無茶するとこがあっからよー」
心配だ、と顔に書いてあるエースは今すぐにでもユキを尾行しかねない。そんなエースを連れ、買い出しに付き合えと言うサッチ。
「ま、ここはオヤジの縄張りだし、何かコトを起こそうってう輩はいねぇよ」
それもそうだな、と切り替えるエースはサッチを置いてレストランへ向かう。おいっと後ろから声がかかるのは聞こえていないふりだ。