• テキストサイズ

Time to Time ーAS・Lー

第36章  笑顔


そろそろ腹が減ってきたなと食堂に入るエースを、この広く昼の時間帯で混む食堂の中、すぐにエース!と見つけ駆け寄ってくるユキに、なんだ?と首を傾げるエース。

その手を引くユキに大人しく着いていくと、何か被せられた皿のある席につかされる。

「さ、どうぞ!」

そう言って被せたものを取るユキは、食べて、とそれを前に出してきた。
エースは皿いっぱいに盛られたペペロンチーノを見て目を見開いた。

「・・・約束したじゃない?」

驚くエースに向けて少しはにかむように笑うユキに、ギュッと心臓が締め付けられた。確かにここ数日、ユキと過ごせる時間が全くなく、面白くない、と感じていたエース。

『エースは何が好き?』

『んーー辛ェやつかな。ペペロンチーノとか!』

「うーーん、ここじゃ作れないなぁ。・・・また今度、作るよ」
/ 217ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp