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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第2章 居場所=三ツ谷隆



「…二度と口にすんじゃねーぞ」


「ひ…ひゃい…」


三ツ谷の静かな怒りの声は修哉を怯えさせるには充分だった


その時だった 三ツ谷が手を離そうとしていたら


「三ツ谷先輩!やめて下さい!」


といきなり空いてる片方の腕に絡み付いてきたのは香織であった


「…は?」


急に現れた香織に三ツ谷は思わず戸惑った



「あ、の家どこかなって探してたらこの家の前に三ツ谷のインパルスが停まってて この女がバイク ベタベタ触ってたから引っ張ってきた」


マイキーは今思い出したという風に香織を指さした


「どんな事情があるかわかりませんが暴力は駄目です!ほらっ、私に免じて許して下さい ね?」


この女は一体何を言っているんだ?何故自分が言えばこの場は収まると思っているのだ


「なぁ、何でアンタの頼み事を三ツ谷が聞くと思ってんの?」


背後からマイキーが香織に冷たく聞く


「え?だって私は三ツ谷先輩の特別…」


どこでどう勘違いしたのかそう呟く香織に三ツ谷は深い溜め息をついた


「え…だって集会にも行ったし」


「俺、構ってやれないって言ってたよな」


「今度バイクに乗せてくれるって言いましたよね」


「言った覚えもねーし、乗せるつもりもないから」



キッパリと言い切る三ツ谷になおも食い下がろうとする


「じ…じゃあ何で私の家に会いに来たんですかっ!」



これでどうだと言うような自信の香織に三ツ谷は口を開きかけたと同時にマイキーの声が響いた



「の為に決まってんじゃん」



「…え?」



その名前を聞きたくなかったというふうな顔の香織にマイキーは容赦なく畳み掛けてくる


「ここにいんのもそこの男の頭掴んでんのも全部の為だって言ってんの」


「え?…何で?どうして」


マイキーの言葉に納得いかないような顔をしながら目線を彷徨わせる香織にトドメとばかりに口にした



「そんなん、好きだからだろ」









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