第9章 私はモブになりたい
それからずっと隆くん達の集会が終わるまでエマちゃんにもみくちゃにされた
帰り際もずっとブンブンと手を振りながら
「また来てね!絶対だよ!」と念押しされた
「ふはっ!相当エマちゃんに気に入られたみたいだな」
帰り際、インパルスを手で押しながら家路に送ってくれる三ツ谷にそう言われて「うん、エマちゃん凄く優しくて お姉ちゃんいたらあんな感じかなぁって思った」歩きながらそういうの言葉に「そういえばは一人っ子だっけ?」と問いかけてくる三ツ谷にはコクリと頷いた
「そうだよ、一人っ子 だからルナちゃんやマナちゃんと仲良くなれて嬉しいの」
「そっか、これからも遠慮しねーで家に遊びに来いよな 集会もまた機会があったら連れてってやるから」
「…うん、ありがとう」
にこっと三ツ谷に向かって笑ったはこれが最後だと決めていた
思いがけず三ツ谷と知り合い 仲良くなれて1度は経験してみたかった集会への見学という出来事も体験出来ての中では満足感でいっぱいだった
これで残りの人生 平凡な日常に戻っても悔いはない
そんなの気持ちとは裏腹に平凡とはほぼ遠い日々になるであろうとは この時のは全くをもって考えていなかった