第2章 居場所=三ツ谷隆
そう、は三ツ谷に15分経っても戻って来なかったら様子を見に来てくれとお願いをしていた
三ツ谷からしたら10分でも長く感じるのに15分なんて気が遠くなる時間に感じていた
やっと15分経ったがの姿が見えない事にすぐさま家の中に入りそのまま階段を駆け上がった
するとの部屋であろう一室で何やら揉めている様な声が聞こえた
三ツ谷は嫌な汗がブワッと湧き出てきて慌ててドアノブへと手を掛けた
だけど鍵が掛かっているのか ガチャガチャと音がするだけで開く気配は皆無だ
どうにか開ける手段はないかと思案していると中から何かを叩く乾いた音が聞こえ、三ツ谷は一切の躊躇もすることなくドアを蹴破った
ドアが破壊された音にビックリしたのか中にいた人物がこちらを向く
しかし三ツ谷の視界にはベッドで男に伸し掛かられているの姿しか目に入らなかった
そこからは行動は早かった
力任せに男の襟首を掴んで引き剥がした
やっぱり無理矢理にでも付いていくべきだったと後悔した
引き剥がしたあとに直ぐにに視線を向けると意識を失ってる事と頬に残る腫れた後に三ツ谷は怒りを露わにした
「おいっ!いきなり人の家に無断で入ってきて何なんだよ」
背中を擦りながら男が怒鳴る
人の家に…あぁ、この男がが話していたキョウダイの修哉か と冷めた目で修哉を見た
「…無断じゃねーよ、に15分経ったら入って来いって言われたんだよ」
「あぁ、もしかして最近、朝帰りやら入り浸ってる男の家ってお前の事か」
じろじろと値踏みする様な顔で見る修哉に三ツ谷は確かにこんな男とキョウダイなんて言いたくないよなと納得した
「…だったら?」
会話するのも不快で短くそう言うと早くこの場を離れようと修哉へと背を向けてへと愛しそうな視線を向けた
その様子に修哉はバカにするような笑いを溢した
「ははっ、お前コイツにマジ惚れしてんの?そんな女 どこがいいんだよ」
「お前は知らなくていいんだよ」
の良さなんてコイツに分かってたまるか
そんな意味も込めて口にした言葉に修哉は更に三ツ谷の怒りを買う言葉を口にした