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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第1章 喧嘩するほど仲がいい?=佐野万次郎




「…いった!」


ドサっと降ろされたのはマイキーの部屋のソファで あの後、お互い無言のままは肩に担がれてマイキーは無言で担いでいて、はたから見れば絶対に怪しい二人組だ 人通りがなくて夜で良かったと本気で思った


「ちょっと、いくら何でも無言とか怖いんだけど」


そう言いながら体制を整えようと体をよじるとガシっと音がするくらいに腰にガッチリ抱き着かれた


「え?何!?離して万次郎!」


慌てて引き剥がそうとするだったが、マイキーのあまりの力強さに半ば諦めた様に引き剥がすのはやめた


マイキーが腰に抱きついてきてから数十分間経過した

そろそろ離して欲しいかなとが声を掛けようと思ったタイミングでマイキーが小さくボソッと呟いた


「え?なんて言ったの?」


小さな声にが聞き返すともう1度ボソッと聞こえた


「…悪かった…」


マイキーの珍しく素直な謝罪にの目が大きく見開いた


「…お前に会えないのは辛い…」


そう言うとぐりぐりと頭をのお腹に擦り寄せてきたその姿が普段あまり見ない光景にちょっとキュンときてしまった

「…私 あの時恥ずかしかったんだから」


「うん、ごめん」


「あんなこと言うの良くないと思う」


「反省してる」


「もう行けないじゃない」


「もうしません」


「…めっちゃ高いケーキが食べたい」


「喜んでご馳走します」


のお腹に顔をうずめたまま何を言っても謝るマイキーに思わずプッと吹き出してしまった


「じゃあ明日一緒に選んでね」


「選ぶ!一緒に選ぶ!」


ガハっと勢い良く顔を上げて嬉しそうな顔をするマイキーに心に残っていた蟠りがスッとなくなっていくのが分かる


結局の所、この笑顔には敵わないのだ







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