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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第1章 喧嘩するほど仲がいい?=佐野万次郎



開けた瞬間にの顔がピキッと固まると無言で再度扉を閉めた


その瞬間にドンっと1回扉を叩く音がした


「…開けないと蹴破る…」


感情の無い言葉には慌てて鍵を開けた


ヤバイ!このままじゃ三ツ谷の家が風通し良くなってしまうと思いそろそろ〜っとゆっくり扉を開けるとドアの隙間からガッと手が入り込んで来た


「ひっ!!」


思わず叫んでしまったの声に慌てて三ツ谷が部屋から飛び出してきた


「おい、どうし…マイキー?」


そう、扉を開けての目の前に立っていたのは先程一方的に電話を切ったマイキーであった


「な…なんでここに?」


この状況が全く読めないは戸惑う様に目線を彷徨わせた


「さっき三ツ谷との電話越しにお前の声が聞こえた」


淡々と言うマイキーからは表情が読めない



そうか!さっき電話してきた相手はマイキーだったのかと一歩後ろに下がった


「三ツ谷…」


「お…おう何だ」


から目線を離してマイキーは三ツ谷を見つめた


「コイツ貰ってくわ」


そう言うと突然マイキーはを米俵を担ぐように肩に担いだ


「きゃあっ!…ちょっ…「暴れたら振り落とす」


その言葉にはピタッと動きを止めた


こういう時のマイキーは本当に振り落としそうで怖い


「三ツ谷ぁ 俺のバブ お前んとこの駐車場に置いてていい?明日取りに来る」


「あぁ、構わないよ」


「ん、サンキュ」


そう言うとマイキーはくるっと向きを変えて歩き出した


「えっ?ちょっと隆くん、それに靴!」


「靴はちゃんと置いといてやるから」


ひらひらと他人事のように手を振る三ツ谷に抗議の声をあげるが綺麗にスルーされた


マイキーはを担いだまま夜の道路を無言で歩く


「どこ行くの!離して、ねぇ万次郎っ!」


暴れはしないがはどんどん歩いていくマイキーに声を掛けた


「うるせぇ、黙ってろ」


マイキーの圧の強い言葉にはグッと言葉を飲み込むと担がれたまま無駄な抵抗は止めた









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