第2章 居場所=三ツ谷隆
「このオムレツ チーズが入ってる」
はフォークで切ったオムレツからトロリとチーズが流れてきたのに声を上げた
「あっチーズ嫌いだったか?」
そういえば好きかどうか聞いてなかったと思った三ツ谷は慌ててに目を向けた
「ううん、トロリとしてて美味しい」
嬉しそうに口に運ぶに三ツ谷は安心した様な顔をすると思い出したようにキッチンへと向かった
「はい、これもどうぞ」
トンとの前に置かれたのは新しい蜂蜜の瓶
「使うかと思って買い足した」
新しい蜂蜜はタップリ入っていて黄金色がまた食欲をそそる
パキっと蓋を開けてスプーンを刺してに渡すと嬉しそうに受け取って蜂蜜をパンに垂らしていた
「ふふっ美味しい」
パンを頬張る姿に三ツ谷は嬉しそうに目を細めた
「これからはさん専用に常備しておかないとな」
「えっ!?そんなに頻繁にお邪魔なんてしないよ!」
三ツ谷の言葉にそう慌てて言うに「駄目〜姉ちゃんは沢山遊びに来るの!」とルナマナは口々に不満げに叫んだ
その言葉だけで嬉しさがこみ上げた
「じゃあお邪魔しました」
今日は午前中だから送らなくていいと頑なにまた拒否するに負けて玄関までとなった
「姉ちゃん、またお泊まりに来てね」
「今度はちゃんとマナ達の真ん中だよ」
「また泊まりに来いよ 俺達は迷惑なんて絶対に思わないから」
「うん、ありがとう」
3人の言葉には温かい気持ちになる
この家でなら 偽りの自分で居なくていい
の中で新しい拠り所になりそうな予感がする