第2章 居場所=三ツ谷隆
三ツ谷の言葉にドキリと心臓が跳ねたが それを悟られたくなくて貼り付けた笑みを向けた
「ついてないよ、三ツ谷くんとの話しが楽しくて何だか名残惜しくて」
「だったらここにいればいい、迷惑だなんて思わねーから」
三ツ谷の言葉に今度はが驚く番だった
「え?ホントに言ってるの?」
「別に無理矢理帰れ!なんて言わねーよ それに朝起きてさんがいたらルナマナ喜ぶだろうからな」
ははっと笑う三ツ谷に内心謝罪の言葉を言いたくなるがそれを隠すように深々とお辞儀をした
「あの、お世話になります」
「ん、取り敢えず風呂入って着替えたら?その格好じゃ寝れねーだろ」
そう言うと三ツ谷は自分の部屋に行くと着替えのスウェットを持って戻って来た
「はい、ちょっと大きいかもしれねーけど」
の両手にポンッと置くと「タオルは風呂場のを自由に使っていいから」とに脱衣場に行くよう促した
「うん、ありがとう」
そう言うとはパタンと脱衣場の扉をゆっくりと閉めた
「あ〜…予想外の展開だろ…」
そう呟くと三ツ谷は頭を抱えて座り込んでしまった
彼女はきっと何かを隠している それは今はまだ言いたくないのか それともそこまで信用していない相手だから話さないのか
どちらかと言えば前者の理由であって欲しい
だけど何となくの感で分かる彼女にとってはとても話しづらい事だと
きっといつか話せるようになってくれたら嬉しい
上手い言葉を返そうとか何かを解決できるとかそんな大層な人間ではないけれど、せめて話を聞くくらいなら出来る
そんな思いで一杯だった
「あの…お風呂ありがとう」
そう言ってそろそろと居間に入ってきたに落ち着かなくて机を拭いていた三ツ谷の動きが止まった
自分が好意を持っている相手のお風呂上がりの姿は10代の男の子には刺激的すぎた