第2章 居場所=三ツ谷隆
その原因は兄の修哉だ
兄の修哉は明らかに別の目でを見ている
修哉達がこの家で暮らし始めて何ヶ月か経った頃
だんだんと酷くなる香織達の扱いに恐くなって自分の部屋に鍵を取り付けた
自分の家の自室に鍵なんてとか思うだろうが何かあってからでは遅いと思ったはコッソリ鍵を付けた
その行動は後に自分を助けることになる
鍵を取り付けてから数日、夜 はいつもの様に自室で寝ていた
その日は眠りが浅く夜中に1度起きてしまった
目覚まし時計を見ると夜中の2時をまわったところでは寝直そうと思って寝返りを打つと
カチャカチャっとドアノブが回るような音が聞こえた
誰かが部屋に入って来ようとしてる!?
は怖くなって布団を被って部屋の壁に逃げるように張り付くと
暫くドアを開けようとする音は続いたが諦めたのかドアノブを回す音が止んた
その様子にほっとしたようには息をつくと
その後の事に背筋がゾッとした
「…チッ…また来るか」
そう言って階段を下りていく足音にの動悸は暫く収まってくれなかった
え?また来るとかどういう意味、というか今の声はお兄さんだよね?
はそれ以来、深く眠ることが出来なくなった
何かの拍子で鍵が破られたらと思うと気が気じゃなくなってしまった
自分の家なのに心が落ち着かない
一体いつまで続くのだろうかとふとは空を見上げた
「フレンチトースト美味しかったな…」