第2章 居場所=三ツ谷隆
「み…三ツ谷くん、それバイク…」
「あぁ、これ俺の愛機のインパルス 格好いいだろ」
ポンポンとバイクを叩きながら三ツ谷は上機嫌に答える
「確かに格好いいけど…(え?もしかしてこれに乗れって事!?無理無理!)」
めちゃくちゃ心配な気持ちが表情に出ていたのだろう
三ツ谷は安心させるように優しくに話し掛けた
「大丈夫、おいで」
そう言って手を差し伸べられればその顔と声に逆らえるハズもなく戸惑う様にその手を取った
「よし、完璧」
の頭にヘルメットを被せてしっかりとベルトを締めてバイクに跨るとは同じ様に三ツ谷のバイクの後ろに跨った
「ははっ、ちゃんと掴まらないと落ちるぞ」
三ツ谷の服の裾をちょこんと握っていただけのの手を掴むと自分の腰に回るように誘導した
「あっ…あのでも!」
「さぁ、しゅっぱーつ」
の言葉を聞くことなく三ツ谷はインパルスのアクセルを回して走り出した
「う…うきゃあぁぁぁぁ!」
思わず叫びながらは三ツ谷にギュッと抱き着いた
「そうそう、そうやってたら安全だから」
の反応に嬉しそうに笑えばを怖がらせない程度の速度で走った