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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第2章 居場所=三ツ谷隆




集会が終わってバラバラと人が解散する中、三ツ谷は急ぐように自分のインパルスへと向かっていた


「お〜い三ツ谷、今日流して帰らねぇ?」


そう背後から声をかけるメンバー 場地圭介に三ツ谷は振り返りもせずに返事だけ返した


「悪ぃ、先に帰るわ」


そう言うとエンジンを掛けてすぐに走り去ってしまった


「何だぁアイツ」


「妹ちゃんが心配なんじゃね?」


いつもより慌てて帰る三ツ谷の背中を見ながらドラケン達が呟いた






インパルスを停めて慌てて玄関のドアを静かに開けると部屋はシン…と静まり返っていた


靴を脱いで部屋を見回すとキッチンは綺麗に洗われた皿が乾燥機へときちんと並んで居間も綺麗に片付けられている


ルナとマナの部屋を覗くとルナとマナの間にがすぅすぅと寝息を立てて寝ていた
頭の上には何冊かの絵本が散らばっていた


何冊もあるのを見ると 相当読まされたのだなと見て取れる


それにしても…寝ている時でも眼鏡をかけているのかとじっと見る
というか眼鏡をかけたままの睡眠は危ないのではないかとの眼鏡に手を掛けた

そっと起こさないように外すと手に取った眼鏡に違和感を覚えた

「これ…伊達眼鏡…でもなんで…」


が掛けていたのは度も何も入っていない伊達眼鏡であった

何故顔を隠すような眼鏡をかけているのか疑問を持ったがあまり踏み込むとまた距離を取られてしまいそうでその疑問は胸の内にしまった

いつかもっと彼女の事を知っていけばその内わかるだろうと淡い期待を持った


それにしてもとすやすやと寝息を立てているはちょっとやそっとじゃ起きないくらいぐっすりと眠っている


まるで安心したかのように眠る姿にあまり眠れていないのかと不思議に思う


目を閉じていても分かる長い睫毛がとても綺麗だと思った


ルナとマナの睫毛も長いと思ったがそれとはまた違った感情が胸の内に広がった





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