第2章 居場所=三ツ谷隆
今日は神社での集会の日だ
いつもならルナマナにご飯を食べさせて後片付けをして寝る準備をしてから出ても充分に間に合う
だけど今日はあまりにもこの時間が楽し過ぎてすっかり抜け落ちていた
仕方ない、集会には遅れて行こうと取り敢えずドラケンに電話をする
ちゃんと言えば怒られはしないだろう
「よぉーし、ルナマナ 今日のご飯はカレーだぞ」
「わぁい、カレーだ」
「手を洗って来る〜」
とはしゃぎながら二人は洗面台へと走って行った
「あの…何か用事があるんじゃ…」
そう聞いてくるさんに笑みを向けた
「大丈夫、先に飯食わせて寝る準備させないと 少しくらい遅れても怒られねぇよ」
言いながらカレーの鍋を温め直そうとキッチンへと足を向けた
「あのっ!私がルナマナちゃんを見てます!」
「えっ!?」
驚いたように振り向く俺にさんは続けた
「その…ルナマナちゃんと遊ぶの楽しいし少しの時間なら大丈夫…あ、でも三ツ谷くんが心配なら無理にとは…」
「いや、願ってもない事なんだけど、さんこそ時間とか」
正直この申し出は有り難い だけど出逢って間も無い人物にお願いするのはそれこそ迷惑なのではないかと頭を巡らせる俺にさんはブンブンと頭を振った
「大丈夫、遅くなっても気にしないよ…」
「ん〜じゃあお願いしようかな?その代わり帰りは俺に送らせてくれよ」
「ん、分かった」
そうして俺は遅れることなく集会に出られる事になった