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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第1章 喧嘩するほど仲がいい?=佐野万次郎



「いっつも言ってるよね?バイクは怖いから嫌だって」

「だからっ、怖くねーよーにするって!」

は産まれてこのかた、バイクというものに乗ったことがない
乗らず嫌いと言ってしまえばそうなのかもしれないが
どうしてもの中で恐怖が先に出てしまう


「兎に角、私は嫌なの!」


「俺、上手いよ?」


「それでも嫌なの!」

頑なに乗ろうとしないにマイキーは拗ねたように頬を膨らました

「…俺にはノリノリで跨るくせに…」

ポツリと小さく呟いた言葉には聞こえなかったらしく「え?何?」と聞き返してしまった

よせばいいのに

「だからっ!俺には跨るくせに何でバブは跨ってくれねーんだよ!」


響き渡るマイキーの声に遠巻きに見ていたギャラリーはポカンとしているか やらかしたという様な顔をしていた

「おいマイキー、それはTPOを考えた方が…」


「はぁ?ケンチン 俺との事に…」


すかさずフォローを入れようとした龍宮寺堅ことドラケンの言葉にそう返そうとしたマイキーに無言で詰め寄るがいて

「な…何だよ」

そうに呟いた瞬間にバチーン!と乾いた音と共にマイキーの両頬に鈍い痛みが走る

「…ったぁ!何すんだよ」

思わず両頬を擦りながら睨みつけるようにマイキーはを見ると目の前のは顔を真っ赤にしてワナワナと震えている

「…え??」

マイキーの瞳が戸惑った様に揺れると そっとに触れようとする手を勢いよく振り払われた

「私 帰る」


そう一言 言うとくるっと向きを変えてズンズンと歩いて行った

「えっ?!ちょっ…待てよ!送るって!」


の後ろ姿に慌ててマイキーは言うが まるで聞こえてませんというようにの足は止まることはなかった

「あーあ、怒らせちまった」


三ツ谷の声にマイキーはくるっとこちらを振り返った


「はぁ?!何で怒んだよっ!」


「それすらも分かってねーのかよ」


はぁっと呆れたような声を出したドラケンはゆっくりと立ち上がる

「もうちょっと良く考えろ」

そう言うとドラケンは残ったメンバーと共にバイクで去っていった

残されたマイキーはボーゼンと見つめていた





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