第2章 居場所=三ツ谷隆
「おっ、手伝いしてるのか、偉いな」
そう声がして振り向いたの動きが一瞬止まった
「三ツ谷くん…その格好」
三ツ谷が着ていた服は東京卍會と書かれた所謂 特攻服 思わず脳裏に浮かんだのは『格好いい』の文字だけだった
「あ、もしかしてこういう格好に抵抗ある?」
少し複雑そうな顔を向ける三ツ谷には思い切り頭をふった
「ううん、まさか!似合ってる!…寧ろ…!」
格好いいという言葉が中々出せなくて言い淀んでいると
「格好いいよね!お兄ちゃん!」
「いつものお兄ちゃんも好きだけどこの格好も好き」
言いながらべた〜っと両端にくっ付く2人に三ツ谷は照れてた
「そんなに褒めたって明日ゼリーしか作ってやれないぞ」
きゃ〜ゼリーっとはしゃぐ2人を見て作るんだと思ってしまった
「うん、本当に格好いい」
「え?」
ボソリと呟いた言葉は三ツ谷に届いたらしくこっちを見て僅かに頬を染めていた
「わぁっ!これはその違くてっ!…嫌、違わないか!その…!」
慌てふためくの様子に思わず小さく吹き出してしまった
「さんにそう思って貰えるのは嬉しい」
その言葉には真っ赤になった
「じゃあ、行ってくる」
玄関で靴を履いた三ツ谷はドアに手をかけた
「あの、行ってらっしゃい」
背後から聞こえたの声に三ツ谷は少し振り向いて笑った後にバタンとドアが閉まった
「…じゃあ、ご飯食べようか」
三ツ谷が出ていったのを見送るとはルナマナに声を掛けて食事の準備の続きを始めた