第9章 私はモブになりたい
「!!!!ぐふっ!?」
「「マイキー!?」」
あまりに突然の事でマイキーの予測不可の行動にドラケンや三ツ谷他、周りの隊員達もギョっと目を見開いた
「おまっ!何してんだよっ!っていうかどこから出した!」
慌ててグイッと襟首を掴んでからマイキーを引き離すドラケンにマイキーは不服そうな表情を浮かべた
「え~?だってケンチンがにお菓子あげたら笑ってくれたから俺があげたら俺に笑顔向けてくれるんだと思って…」
「だからって急に口に物を突っ込むんじゃねー!」
「く…苦しい…!水…」
「おい、大丈夫か!??誰か飲み物持ってねーか?」
苦しそうにむせ込むの背中を擦りながら三ツ谷は慌ててキョロキョロと周りを見渡す
「おい!三ツ谷っ!コレ飲ませろよ!」
ズイっと慌てている三ツ谷に差し出されたのは缶コーヒーだった
「サンキュ 場地 ほらっ、ちょっと苦いかもしれねーけど飲めっ」
受け取った缶コーヒーを開けると三ツ谷はむせて苦しそうなの口許へと持っていく
それを急いで飲むとやっと喉の奥に詰め込まれたどら焼きが胃の中に滑り落ちていく
「ぷ…ぷはぁっ!!(マジで死ぬかと思った!)」
「良く缶コーヒーなんか持ってたな」
「あ?あぁ千冬と飲もうかと思って持って来てたんだよ」
「あ…あの、全部飲んじゃってごめんなさい…」
「いいって、お前のせいじゃないんだから」
「おら、マイキー、一番あやまんねーといけねーのはお前だ」
言いながらドラケンがベシっとマイキーの頭を叩いた
「イテっ!ごめんなぁ」
叩かれて少しばかり顔をゆがめながらもを見つめてシュンとした顔をして見せた
「…いえ、ちょっとビックリしただけなので気にしないで下さい」
そう口にするに瞬時にパアッっと顔を明るくしたマイキーは「マジ!?じゃあ俺にも笑って…!」と言いながら勢いよくに飛び付こうとした瞬間にガシッっとドラケンが慌ててマイキーの襟首を掴んだ
「お前はもう近寄るな!おら、集会に行くぞ!」
ズルズルとから引き離されながら「えぇ~」と叫ぶマイキーを引きずって行ってしまった