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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第9章 私はモブになりたい



「…悪いヤツじゃねーんだけど愛情表現が過剰なんだ 」

後ろからボソリと呟く三ツ谷には乾いた笑いを溢した


「さて、俺はもう行かなくちゃいけねーけどはもう少し待てるか?帰り 送ってくから」


「えっ!?いいよ!隆くんバイクだし私が勝手に来たんだから」


三ツ谷の提案には慌てて首を振る


「何言ってんだよ、帰り道危ねーだろ あぁ、待っている間暇だもんな」


「いやいやっ!お気遣いなくっ!」


「ははっ、何大人びた事言ってるんだよ そうだ!おーい エマちゃん!」


中身アナタがたより年上ですがーっ!!


そんなの心の叫びは聞こえる事なく 三ツ谷に呼ばれた女の子が近寄って来た


「なぁに?三ツ谷が呼ぶの珍しいじゃん」


「いや、あのさ 悪いんだけど少しの間この子と一緒にいてくんね? あっ、この子はさっきのマイキーの妹で佐野エマちゃん」


そう紹介しながらはズズイっと彼女の前に押し出された

目の前に映ったのは想像より遥かに可愛い女の子 佐野エマちゃんがニマニマとしながら見つめていた


「うわっ、三ツ谷ってば彼女なんて連れてくる性格だったっけ?」


などと とんでもない勘違いをしているエマには慌てて首を横に振った


「まさかっ!!そんなおそれ多い!」


全力で否定するにエマはプッと吹き出して笑った


「ヤダ 三ツ谷 めっちゃ拒否られてるし!」


「うるせぇ とにかく頼んだ」


そう言うと三ツ谷はそそくさと行ってしまった


「さて、ウチの事はエマって呼んで?えーと…」

「あっ!ですっっ!!よろしくお願いします」


ペコリと頭を下げるにエマは「こちらこそ~」と言いながらギュッと両手を握ってきた

「ウチ、こんな可愛い妹欲しかったんだぁ~ウチの周りムッサイのばっかだから新鮮っ」


ムッサイのと言うか寧ろイケメンばっかりの様な気もしないではないけど本人はいたって本気で言っているようだ



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