第9章 私はモブになりたい
次の日の朝 昨日と同じ様に学校へと向かった
するとすぐに昨日のように姫野さん達が宿題を写しにやってきた
は今日は何も文句は言うことなくノートを渡した
「そうやって黙って渡せばいいのよ!」などと言いながら急いで写す姿をただじっと見つめていた
その出来事が起こったのは放課後の事だった
が帰りの支度をすませて下駄箱に手を掛けた時だった
「ちょっとさん!!」
そう言っての行く手を塞いだのは姫野達だった
「ちょっと話があるんだけど!」
怒りで震えているという事は朝の出来事だと安易に予想がついた
「…何の話かはその先の公園でしない?」
とはニッコリと笑った
公園に着くや否や姫野はに詰め寄った
「朝の宿題なんなの!?全部答え間違ってたじゃない!」
「そーよそーよ!私達先生に昼休みに呼ばれて凄く怒られたんだからっっ」
姫野さんの後ろにくっついていた沢井さんも怒ったように言う
「え〜?おかしいな 私は呼ばれなかったけど」
ニッコリと笑いながら言うに姫野達は「確かに」というような顔をしてお互いを見る
それもそうだ彼女達に渡して必死に写していた答えは全て適当に書いたものだから
ノートを返してもらってすぐにはノートの答えを全て消して本当の答えを5分程で書き直した
小学生程度の算数の問題ならすぐに解ける
は書き直した宿題を提出していた
「そもそも何で私の答えが全て合ってるなんて思ってるの?」
「「「えっ?」」」
声を揃えて間の抜けた声を出す3人にはクスリと笑った
「ちゃんと確認してから出したら間違ってるなんてすぐに分かるのに」
「う…うるさいわね!」
「きゃっ…!」
頭に血がのぼったのか姫野は目の前にいたを思い切り突き飛ばした
「い…いてて…」
急な事だったから受け身も取れずはお尻から思い切り尻もちを着いた