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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第8章 どんな君も=佐野万次郎



それがからだと思ったマイキーは直ぐにポケットから携帯を取り出してディスプレイを見た


その瞬間、嬉しい顔から眉を寄せるような顔にすぐに変わった


送り主はでもなく、華蓮だった


もし、に何かあった時にすぐに駆けつけられるように連絡先だけ交換していた


ただ交換しただけで連絡なんて取り合ってはいなかったけど初めて華蓮からショートメールが届いた


内容はを誘ってしまった謝罪と飲み会の場所を添えて





「声を掛けなくていいのか?」


「別に、はの付き合いがあんだから」


ここまで来てどの口が言ってるんだかとドラケンは思ったが口にはしなかった


「なぁ、でもあれ 何か揉めてねぇ?」


三ツ谷が言った言葉にその場にいた全員が道路向こうにいる達を見るとベンチに座っているを心配そうに見ている華蓮とその前に立っている女の子2人がいかにもガラの悪そうな奴らに絡まれている


「え?え?さんあんなのと飲んで…マイキーっ!?」


エマの言葉を最後まで聞かずにマイキーはガードレールをヒョイッと飛び越えて一目散で掛けて行った


「あーあーしょうがねぇな」



そう呟くとドラケンは向こうに渡る歩道橋に足を向けた




一方で華蓮はとても困った状況に陥っていた


たかだか5分 されど5分 トイレへと席を立った華蓮は戻ってきてすぐに目に入った光景に唖然とした


「あっ!華蓮ちゃん 大変なのっ」


「うん、大体察した…」


オロオロしている瑠衣の視線の先にはテーブルに額を寄せて寝かけているの姿があった


「もしかして潰れるまで飲ませたの?」


ギロリと華蓮が男性陣へと視線を移すと慌ててブンブンと首を振りだした


「違う違う!俺達…っていうか周りは止めたんだって!」


そう話す男子学生の一人に周りはウンウンと同調する様子に華蓮は疑いの目を向けた


「あのっ…華蓮ちゃん、本当に止めたんだよ?」


ツンツンと服の裾を引っ張りながら瑠衣は困ったような顔をしていた








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