第8章 どんな君も=佐野万次郎
たまに寄るカフェで彼女はスイーツのページをジッと見つめるのに頼むのはコーヒーか紅茶だ
本当は食べたい癖に…
「ぜってー甘い物好きな癖に毎回コーヒーとか紅茶なんだよ 遠慮しなくていーのに」
「あ〜…きっと周りのイメージを壊したくないんじゃないかな?ワタシとお茶する時も同じだから」
だからいつも食べ切れないと嘘をついて一緒に手伝って貰うらしい
「一瞬 しぶしぶっていった顔をするんだけど食べると顔が僅かに緩むのよね」
「わかる!その時の顔 すっげー可愛いよなっ」
同意する様に嬉しそうに話すマイキーに華蓮はこんなにも気持ちをストレートに表現する姿に小さく笑みを零した
その様子を遠くから見ていた人物がいたと気が付かずに