第8章 どんな君も=佐野万次郎
「あっ、終わったからそろそろマイキー達も来るよ」
「そうかもね…あっ、エマちゃん 頭に葉っぱが付いてるよ」
風で飛んできたのかエマの髪の毛にチョコンと付いていたので何も考えずにはヒョイと髪から葉っぱを取った
「ありがとう さん自分では気が付かなかった」
「いえいえ、どういたしまして」
お互いににっこりと笑って微笑みあっていたら突然の後から声がした
「おいっ!お前!」
「え?ボク?」
いきなり怒鳴るような声で声をかけられてが振り向くとそこには黒の特攻服(エマに教えてもらった)の男の子が2人仁王立ちで立っていた
「そうだよ お前以外に誰がいんだよ!誰の許可で総長の妹さんに声掛けてんだよ!」
「許可って…」
う〜んとは彼らの言葉に困惑する
きっと遠目から見たらがエマをナンパしているように見えたのかもしれない
「誰に許可なんてとらなきゃいけないのかわからないし 第一、君たちには関係ない事じゃないのかな?」
小さくため息を付いてそうが言うとその態度がお気に召さなかったのか いきなり突進してきた
「はぁ!?何だよその態度は!痛い目見たいのか!」
「さん!危ない!」
その言葉を背にしては突進してくる男の手を一瞬避けてすぐに手をぐいっと引っ張るとそのまま背負投のように投げ飛ばした
「ぐはっっ!!」
ドシン!という音と共に地面に叩きつけられた男は キュウというように目を回していた
「な…何だよコイツ、強いじゃん…」
もう片方の男がその一部始終を見て後ずさりをした瞬間にトンッと背後の何かとぶつかった