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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第8章 どんな君も=佐野万次郎



「〜!!待った?待ったよなっっ!」


「うわっ!!マイキーくんっ!」


後から思い切り腰に抱き付いてきたのは先程有無を言わさず別れたマイキーであった


「マイキー、急に抱き付いたらビックリするだろう?」

「あれ?三ツ谷いたんだ?」

「いたんだって…(絶対わかってただろう?)」


呆れたような顔をする三ツ谷にマイキーがじっと見つめる


「何話してたんだよ」

「別に自己紹介してたくらいだよ…っだからその目をヤメロ!」

「えと…三ツ谷くんでいいかな?ボクはって呼んで」

「はぁーっ!!何呼び捨てで呼ばせようとしてんだよっ浮気か?浮気なのか!?」

ぎゅーっと抱きつく腕に力を込めながら騒ぎ出すマイキーには困惑したような顔を向けた

「…ちょっと何を言っているのか分からない…」

「おら、マイキー 困ってるだろ いい加減にしとけ」

騒いでいるマイキーの頭をペシっと叩いたのはとても貫禄のある男の子だった

「…ケンチン」

「あれー?さんだぁ」

ヒョコっと顔を出したのはマイキーの妹のエマだった

「あれ?確かエマちゃんだったよね?」


意外な人物の登場と見知った顔にほんの少しだけホッとした自分がいた

「エマ知ってんのか?」

「ほら、ウチが絡まれてるのを助けてくれたって話したでしょ」


「あぁ!確か王子様みたいに颯爽と助けてくれたんだっけ?」


「あの時は本当にそう思ったんだって」


ぷくっと頬を膨らませるエマに「へいへい」と言うとに向かって貫禄のある男の子はペコリと頭を下げた

「俺からも礼を言わせてくれ エマを助けてくれてありがとう」

「あぁ、もしかしてエマちゃんの彼氏?」


「嘘っ!さんそう見える?!ドラケン!聞いた?」


「…へーへー」


の言葉にキャーキャーと嬉しそうに騒ぐエマの隣で貫禄のある男の子はぶっきらぼうに返していた

「あれ?ボク変なこと言った?」


両極端な態度の2人には戸惑ったが いまだに離れようとしないマイキーが楽しそうに笑った


「エマはケンチンの事 大好きなんだけどケンチンは素直じゃねーんだよ」


ねー?と2人に同意を求めるように言うとマイキーの言葉にお互いにそっぽを向いた






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