第8章 どんな君も=佐野万次郎
確かに 向こうは日本と違って突然危険な目に合う事もあるだろう
きっと両親は心配して一人でも逃げられる術を身に着けさせたかったのだろう
「やっぱり、も危ない事もあった?」
そりゃあこれだけ容姿が整っていたら危険も多いだろうと心配で聞いてみたら予想外の言葉が返ってきた
「?え?なんで?」
きょとんとした顔のにマイキーの頭の中に疑問符が浮かんだ
「なんでって…うん、何となく分かった」
マイキーは言いかけて頭の中で納得した
「あれ?何か変なこと言ったかな?」
首を傾げるの様子に本当に自分が絡まれるなんて想像したことないんだろうなとマイキーは思った
今目の前にいるの姿で向こうの国でも過ごしていたならば納得もするだろう
「ん〜ん、気にしねーで あっ、ほら来たよ」
そう言うとお店の店員さんがやって来た
「お待たせいたしました こちらコーヒーです」
言いながらの前にアイスコーヒーを置いた
「それとオレンジジュースとイチゴパフェです」
マイキーの目の前にオレンジジュースとイチゴパフェが置かれた
「イチゴでかっ!美味そうっ!」
嬉しそうにスプーンを持つマイキーにはチラリと目を向けたがすぐに自分のアイスコーヒーを持った
「マイキーくんは甘い物好き?」
「うん、好き」
ハッキリとそう告げるとパフェを掬って口に入れた
こんな風に好き嫌いを言えるマイキーがは羨ましかった
別にこの容姿や背の高さなど別にコンプレックスなんてないが甘い物、可愛いものを好きだと言う口は持ち合わせていなかった
それは周りがイメージする自分と幻想を壊したくないという理由だけ