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キミしか見えない【東京リベンジャーズ】

第8章 どんな君も=佐野万次郎



「あの…「すっごーい!君良く分かったね!」


エマがどうにかフォローしようと口を開いたと同時にポニーテールの女の子が感心したように目を見開いた



「あ、別に秘密にしてるとかそんなのはないから ただ、すぐにそう言われて驚いちゃって」


慌てて肯定する姿にマイキーの言った言葉が確信に変わった


「じ…じゃあ本当に女の人?」


「そうです こんな格好してるけど女です」


そう頬をかきながら笑う姿は段々とキレイな女の人に見えなくもなかった


「じゃあ何でそんなあだ名なの?」


「あぁ、それは…「王子くんはね、今年の学祭でミスターになったの!」



説明をしようと口を開いた男の子の言葉を遮りボブの女の子が興奮ぎみに教えてくれた



「女の人なのにミスター?ですか?」


エマがキョトンとしたような顔を向けると その顔に困ったような表情をした『王子くん』がいた


「それが…勝手に女の子達からエントリーされてて…」


「え〜っだって他の男の子達より素敵なんだから」



今もまだ腕に擦り寄ってるボブの女の子がぎゅっと更に腕の力を強めた



「ははは…」


その様子に『王子くん』は渇いた笑いを溢した


マイキーは『彼女』が顔は笑顔なのにその笑顔が何だか貼り付けられた様な笑顔に見えた


「ねぇ、名前なんていうの?」



『彼女』の目をまっすぐ見て聞いてくるマイキーに戸惑った様に『彼女』は瞳を揺らした


「あ…と…「もう!さっきから言ってるじゃない『王子くん』って」


被せるように言ってくるポニーテールの女の子にマイキーは はぁ?という顔をした


「違ぇーよ、俺が聞いてるのはちゃんとした名前」



「だけど…」


ポツリと小さな声で『彼女』が言うと マイキーはニコッと笑った


「か キレイな名前だな」


急に名前を呼ばれて『彼女』はビクっと体を揺らした





「ねぇ、 俺とダチになってよ」

















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